以前にテレビで目にし、気になっていたのが、アフリカでオシャレをして街を練り歩く部族についてです。
名前などは覚えていませんでしたがネットで検索すると出てくるもんです。
いゃ~便利だな~!と感心しながら目的のページを読んでいくうちに、この人たちの思想に触れることで考えさせられました。
オシャレをすることって・・・ということについてです。
国民の平均月給は2万5000円。3割の人々が1日の生活費を130円以下で暮らすといわれるコンゴ共和国に存在する、ブランド物を身にまとったオシャレ集団 サプール について考察してみたいと思います。
アフリカのオシャレな部族 サプール の着こなし
彼らはもともと部族として独自の色に対する感性や美意識を持っていたそうです。
そして入植してきたフランス人たちが持ち込んだ洋服という概念をミックスさせ、これまた独自の着こなしを作り上げたそうです。
サプールに関してはこちらを読んでみてください。
そして面白いのが、サプールのメンバーが来日して日本人のオシャレについて語った一言です。
「日本人のスタイルには、とても感心しています。とても面白いと思うし、服の着こなしもいい。唯一僕が言えるのは、もう少しだけアクセサリーを取り入れたほうがいいということです。それ以外は、大丈夫。スープに少し塩を入れるみたいに、ちょっと足すだけ、つけくわえるだけ。
MONOCOから引用
この考え方に エスプリ という言葉を連想してしまいました。
エスプリ という言葉にはフランスのオシャレというイメージが強いですが
表記はフランス語の「esprit」から生まれており、その意味には「精神」、「知性」、「気質」、「考える力」、「天分」、「天性」、「能力」、「意図」、「目的」などといった「人間力」そのものを表す意味合いが認められ
「丸みを帯びた柔らかな服装でありながら、その所々には奇抜な小物を取りつけ、他の国で見られるバランスの取れたファッションからすると少しアンバランスなファッション」
「アンバランス」な点が「アートへの冒険性」や「前衛を行く王道」
とされています。
私にとってのエスプリは、もうすでに亡くなっていると聞かされていて、フランスに住みプレタポルテの仕事をする三田氏のたたずまいを思い起こします。
氏とは何度か食事を一緒にさせていただきましたが、ファッションという仕事に対して「目で見て頭の中で思い出せるようになったら一流よ」と教えてもらいました。
そしてそのいで立ちというとフランスパリが薫るとてもセンスの良いものでした。
エレガント スタイリッシュ 洗練 こうした言葉の意味をすべて持ち合わせておりました。
ステキすぎるため「とてもマネができない」そう思わせる着こなしであります。
さいごに
アフリカのサプールにしても、エスプリにしても、思想の根源には着こなしに「人それぞれの人間力を表現しようよ」ということが流れているように思います。
わたしは、まずはモノトーンで基本の着こなしを作ってみて、そこから独自の着こなしを作っていく、という流れでオシャレをしてみるのがセンスアップへのベーシックな考え方と思います。
彼らを参考に(直接的な着こなしではなく考え方を)ぜひ個性を生かした着こなしを考えていきましょう。
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