「この黒ディスプレーのセーターのインナーに紫色を入れたのはだれ?」
会社のオーナーがお店に来てトルソー(洋服を着せるお人形さん)を見て半分怒りを込めてそう言いました。
「それ僕です」というと、実際に顔のある人間が着る分にはいいけど、ディスプレーには配色がキツイからダメ!何色を入れようか迷ったら白にしなさい!
好きな色だから組み合わせてもいいと思ったんだけど・・・
昼は生活費を稼ぐためにスコップを手に穴を掘り下水管を埋める土木作業員、夜は家でギターの練習をする、という生活をしていたわたしが25歳の時に突然アパレル業界に入ったわけですから、色の合わせ方とかはまったくわかりませんでしたので、最初はこんな感じでした。
注意されるばかり・・・泣き
そうして美術館へ行ったり、ほかのお店を見て回ったりしながら経験を積むことで色についての感覚を磨いていったんです。
どんな組み合わせがいいのかなんてまったくわからなったんですね~。
そして重ね着はメインのアイテムと見せるためのアイテムという2つを組み合わせることになります。
この時に気を付けておきたいのが色の組み合わせです。
レポートにまとめたアースカラーという概念を用いたりもいいですが、初めはモノトーンで組み合わせていくのがベターではないかと思います。
シロ、クロ、グレーといった無彩色による組み合わせです。
その後、色で遊びたいと思ったら、補色の関係を使って色合わせするのもいいと思います。
補色は
混合して無彩色を作れる2色の有彩色の組み合わせを互いに補色(ほしょく、英: complementary color)であるという。 余色、対照色、反対色ともいう(ただし、補色は相対する色を直接に指示するのに対し、反対色の指示する範囲はやや広い)
ウィキペディアより引用
と表記されており、簡単に言うと任意の色の反対側に位置し、組み合わせるとお互いの輝きを引き立たせてくれる色。
のように考えていただければいいのではと思います。
こちらに補色の一覧を掲載しておきますし、ネットで 補色 と検索するともっとわかりやすいイラストなどが見つかります。
任意の色の対角線上にある色が補色の関係となりますので、見てみて好きな色の補色を用いて重ね着などを作ってみてください。
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